還暦ダイアリー

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グイン・サーガ全130巻 (Amazon Kindle Unlimited枠) 読破中【~第46巻[闇の中の怨霊]】

興味がない方がここを踏んでしまったら、ほんと申し訳ないです。あと、多少のネタバレがあるかもしれません。

一度投稿したことがあるのですが、昔々、10代の頃に途中まで読んでいた故栗本薫先生の『グイン・サーガ』シリーズのうち、栗本先生が他界されるまでに書いた正伝130巻と外伝22巻がAmazon Kindle Unlimitedに昨年登場しました。それ以来、時間をかけて読破中です。

 

記念すべき第一巻(1979年)。初出はSFマガジン

 

第一巻『豹頭の仮面』が発行されたのが1979年で、自分はその前に早川書房刊行の『SFマガジン』誌に掲載されていたのを読んでいます。前回も書きましたが、今でも捨てずに持っていれば少しは自慢できたにと悔やんでおります。

 

美しき登場人物筆頭のパロの宰相アルド・ナリス

 

内容は40年以上前の小説でありながら、少しも古臭さを感じさせないヒロイック・ファンタジーで、今のようにネットもゲーム機もない時代に独創的な世界観を展開して、日本のファンタジー分野の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
また、人物描写にたいへん優れ、ある意味で読む劇画、ある意味で読む少女マンガのように、読者の頭の中に登場人物のビジュアルが明瞭にイメージできます。

ここで少女マンガと書いたのは、出てくる大変な数の登場人物たちは、男女問わず、極端に美しいか、極端に醜いかに分かれることですが、これは先生のご趣味かもしれず、また決して物語の面白さを損なわないので、まぁご愛敬ということに。この投稿の中に文庫本の表紙をいくつか散りばめましたので、言わんとするところが伝わってほしい。

 

醜き登場人物筆頭のモンゴール軍師、モラヴィアのアリストートス

 

これも印象的な表紙でした。沿海州のアンダヌス議長

 

そして、このグイン・サーガはヒーローもの、ファンタジーものにありがちな、単調になりやすい勧善懲悪に留まることなく、ポリティカル・サスペンス的な傾向も非常に強く、筋肉隆々な主人公グインは、その一方で政治的手腕に長けた外交と安全保障問題に関するエキスパートでもあります。

 

馬上にあっても、また放射線被爆で倒れても絵になるアルゴスの黒太子スカール

 

シリーズの面白さは自分が力説するよりも単に検索していただければ、いくらでもポジティブな評価が出てきますが、それだけに読者はサーガの展開が気になって気になって仕方ありません。一巻が刊行されてもすぐに読み終わってしまい、次はまだかと、ただただ待つしかできず。
今ならネットで語り合ったり展開を予想し合ったりと多様な楽しみ方もありますが、当時始まったばかりのパソコン通信のユーザはごくごく一部に限られていました。
決して遅筆というわけではない栗本先生ですが、多忙過ぎてそんな読者を置き去りにしたまま、年一巻の刊行というような年もあったりで、渇望が過ぎるあまり読者離れが起きていたようです。というのは自分もそうだったので。

 

悲劇のミアイル公子

 

尚、自分は観てませんが、2009年にはグイン・サーガの一部エピソードがテレビ・アニメ化され、NHK-BSにて放送されました。今でもU-NEXTとかバンダイチャンネルで観られるはずです。

 

ルードの森に記憶を失ったまま突然現れた豹頭の超戦士グイン

 

前回の投稿では、第13巻の『クリスタルの反乱』まで読んだと書いてますが、この時は電車の中だけで読んでいたので、在宅勤務ということもあって遅々として進んでおりませんでした。しかし、その後、トイレの中でも読むようになり読破巻数も加速しています。前回から今回までに読んだのは以下。後ろは発行年月日でウィキペディアから引用しました。

 

 第14巻 復讐の女神     1983年6月15日
 第15巻 トーラスの戦い   1983年7月31日
 第16巻 パロへの帰還    1983年9月30日
 第17巻 三人の放浪者    1984年2月29日
 第18巻 サイロンの悪霊   1984年5月31日
 第19巻 ノスフェラスの嵐  1984年10月31日
 第20巻 サリアの娘     1985年2月15日
 第21巻 黒曜宮の陰謀    1985年5月15日
 第22巻 運命の一日     1985年9月30日
 第23巻 風のゆくえ     1985年12月15日
 第24巻 赤い街道の盗賊   1986年5月31日
 第25巻 パロのワルツ    1986年10月31日
 第26巻 白虹        1987年2月28日
 第27巻 光の公女      1987年8月15日
 第28巻 アルセイスの秘密  1988年5月15日
 第29巻 闇の司祭      1988年10月15日
 第30巻 サイロンの豹頭将軍 1989年7月15日
 第31巻 ヤーンの日     1989年12月15日
 第32巻 ヤヌスの戦い    1990年4月30日
 第33巻 モンゴールの復活  1990年7月31日
 第34巻 愛の嵐       1990年10月31日
 第35巻 神の手       1991年4月30日
 第36巻 剣の誓い      1991年10月31日
 第37巻 クリスタルの婚礼  1992年2月15日
 第38巻 虹の道       1992年3月31日
 第39巻 黒い炎       1992年4月30日
 第40巻 アムネリアの罠   1992年9月30日
 第41巻 獅子の星座     1992年12月31日
 第42巻 カレーヌの邂逅   1993年10月31日
 第43巻 エルザイムの戦い  1994年3月31日
 第44巻 炎のアルセイス   1994年6月30日
 第45巻 ユラニアの少年   1994年9月30日
 第46巻 闇の中の怨霊    1994年12月31日
 外伝第01巻 七人の魔道師  1981年2月15日
 外伝第02巻 イリスの石   1982年3月31日
 外伝第03巻 幽霊船     1983年2月28日
 外伝第04巻 氷雪の女王   1983年12月31日
 外伝第05巻 時の封土    1984年12月15日

 

ヴァラキアのイシュトヴァーン。第46巻ではモンゴールの右府将軍に

 

現在、第46巻『闇の中の怨霊』を読了。この巻あたりの栗本先生はどうにも残酷で、イシュトヴァーンとリーロ少年があまりに可哀そうになったこともあり、ケイロニア皇女シルヴィアの貞操の危機が気になってしょうがないのですが、読破は中断してます。
中断してる間、訳あってエドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を読んでいます。

 

表紙の描き手は何名か変わってますが、これは天野喜孝氏によるアムネリス

 

以上です。

ここまで読んでしまった方、内容がなくて申し訳ございません。