還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

日記【生成AI超初心者、習作ギャラリー(グインサーガなど)】

生成AIについての最後の投稿から結構な日数が経過してますが、投稿してないだけで、そこそこな時間を生成AIに関する何らかの作業に費やしています。

前回までは初心者なりに生成AIを手の内にしようと、あるいは自分好みの『線』を出そうといろいろ理屈っぽいことを書きましたが、もうそういうのはやめて、しばらくは習作を描いてギャラリーとして投稿しようと考えてます。

ツールは相変わらずチープなグラボで延々と時間をかけながら、stable diffusionで取り組んでいるほか、究極のフォトリアリズムを売りにしているFLUX.1(schnell)とGoogleのimageFXも試しています。

 

① グインサーガの登場人物をAIビジュアライズ

別の読書投稿で本邦ヒロイック・ファンタジーの礎を築いた、1979年初刊の百数十巻に及ぶグインサーガ・シリーズ(栗本薫著、ハヤカワ文庫)を取り上げています。2024年の現在、改めて読み直しても、全く古臭さを感じさせない驚異のシリーズで、読み手に登場人物の強烈なビジュアルイメージを与えます。

習作として、このシリーズの登場人物を、自分なりの印象でビジュアライズしてみました。グインサーガを知らない方は雰囲気で感じていただければと。

尚、志半ばで病没された栗本先生が途中まで書かれた全巻を、アマゾンのkindle unlimitedで読むことができます。また、2009年にNHKで放映されたアニメシリーズが、バンダイチャンネルに加えU-NEXTでも全26話を見放題できるようになりました。アニメシリーズは観たことがありませんが、どうもモンゴールの興亡あたりまでが描かれているっぽい。

 

【stable diffusion】

まずは主人公である豹頭の超戦士グイン。これ、めちゃくちゃカッコ良くないですか?豹頭+人間は割と素直に描画はできるのですが、いくらやってもヘンな豹頭ばかり出たり、プロレスラーみたいなマッチョが生成されたりして萎えていたところ、最後になってやっとド迫力の一枚が出来上がりました。

文庫シリーズの記念すべき第一作『豹頭の仮面』、グインがこの世に現れたルードの森からスタフォロス砦のあたりをイメージしています。

 

【stable diffusion】

次はヴァラキアのイシュトヴァーン。

決して褒められた出自ではないが、何人をも魅了する容姿と性格で中原の風雲児となる彼の個性が良く出たように思えます。

滅亡したモンゴールのアムネリス姫奪還からモンゴールを再興、右府将軍に出世したあたりのイメージになります。本当は原作通り甲冑を白くしたかったが、いくらやっても成功しないので諦めてメタル調のままに。

 

【stable diffusion】

パロ王国の宰相アルド・ナリス様。

失敗作。イメージどおりに出力できないのは、この登場人物を自分が嫌っているせいかもしれない。瞳が黒目にならないし。
衣装は苦労しました。最初、ローマ風のトーガを着せようとして断念。最終的には僧侶風の立ち襟とケープで落ち着く。

 

【imageFX (1)】

imageFXを用い、一部stable diffusion独自な語法を除いた同じプロンプトで生成したのがこのナリス様です。怖いなー。何でこうなる?ただし、stable diffusionではいくら繰り返しても描写してくれなかった額ジュエリーが良い感じに描画されています。

 

【imageFX (2)】

そして、元のプロンプトは忘れ、新たにプロンプトをこねくり回してimageFXで生成した結果がこれ。かなりイメージに近いナリス様になりました。これなら劇中でアムネリスがベタ惚れするのも納得できるかな。

 

【stable diffusion】

パロの王姉、リンダ姫。

第一巻、確か14歳のリンダとレムスの双子は、モンゴールがパロに侵攻した黒竜戦役の首都陥落の際に、適当な皮服を着せられて古代の装置により転送するも、間違った座標が入力されてモンゴール領内のルードの森へ飛ばされました。そこはグインが目覚めた場所でもあります。

サーガも物語が進むと彼女の影が薄くなって寂しくなるのですが、この出力は第三巻までの、怪異が棲まうノスフェラスを駆け回る印象的だったリンダ姫をイメージしています。原作通り、プラチナブロンドの髪とスミレ色の瞳が特徴で、ボロを着ていても損なわれない高貴さが出ているのではないかな。山崎貴監督の3Dアニメ映画(ルパンとかドラクエ)に出てきそうな感じでもある。

苦労したのは、何度やっても服にスリットが入って、やたらセクシーな感じになってしまうこと。negativeプロンプトに『スリット』を入れると、アンダーを着るようになり、指示していないのに、瞳のスミレ色を使っています。尚、スエードの素材感が素晴らしいです。これは手書きイラストでは出せない。

【FLUX (1)】

FLUX.1を用い、一部stable diffusion独自な語法を除いた同じプロンプトで生成したのがこのリンダ姫。どうも魅力に乏しいですが、こんなもんか。

【FLUX (2)】

プロンプトをゼロから考え直してFLUX.1で生成したのがこれ。ハリウッドで実写化すると、こんな女優さんを使いそう。ちと個性に乏しい。

【imageFX】

尚、stable diffusionと同じプロンプトでimageFXにて生成したのがこれ・・。

怖ぇーよ。

 

グインサーガシリーズはここまで。

まだ続く予定で、次はアムネリスがいいな。生成し甲斐がありそう。ふふ。加えてケイロニア千竜将軍時代のグインと、あとヴァラキアのカメロン提督、もしくはアルゴスの黒太子スカールかな。リギアの二面性も捨て難い。魔導師も一人くらい描いてみよう。ヴァレリウスか、いっそグラチウスを。

 

② 人と動物

一時期、人と動物とのイラストをテーマにしていたこともあって、生成AIにて人間と動物という2つのオブジェクトを同時に出力できるものなのかどうか試してみました。

【stable diffusion】

 

【stable diffusion】

どちらもいい感じに思えます。一枚目の狼が守っている感じ、二枚目の互いに寄り添った感じが出ている。

苦労したのは狼の大きさ。何も指示しないと柴犬みたいなちっこい狼が描写される。実は観たことないのですが、『もののけ姫』のキービジュアルに出てくる狼くらい巨大に描きたかったけど、これが限界。

 

③ 水彩画の習作

最終的には水彩画っぽい生成物で連作を描きたい。既にトップの超戦士グインの絵や、上の狼の絵などにも色調のフラット化を少し織り交ぜています。

【stable diffusion】

大した絵ではありません。所々描写がおかしいので生成後、若干レタッチしています。同相色~この場合はセピアですが~を用いた水彩風を試したかったので生成してみました。

【FLUX】

お試しでFLUXにて水彩系を除いたプロンプトで出力してみました。生成AI界隈のリアル至上主義というか、必ずしもリアルが良いとは限らないように思えます。

一方、『dead forest』というプロンプトに対するFLUXの描写が興味深い。

 

【stable diffusion】

祈り。ボカした背景があまり水彩調になっていないのが悩ましい。

 

【stable diffusion】

春が来た。凡作ですが、こんなんでも何度も生成し直しています。

 

以上、今回の生成AI習作ギャラリーはここまで。