還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

日記【生成AI初心者のギャラリー:Tシャツをデザインしてみる。その2】

前投稿に引き続き、生成AIを用いたTシャツをデザインして出店しております。売れるわけでもなく、むしろ気に入ったのを自分で購入しています。

何を描きたいのかわからない、と言われそうですが、アレコレ習作を作成して可能性を探っているのでテーマは一貫していません。また、生成AIといえば美麗リアルな女性画像や、やはり女性キャラ中心のファンタジックアートという風潮がありますが、あくまでTシャツデザインなのでそこは目指しておりません。

生成AIはimageFXとstable diffusionを用いて描きましたが、パワー無しグラボを使ってローカル環境で描画する劇遅Stable diffusionより、無料でwebから速攻で描画してくれるimageFXに頼るばかりとなりました。

一応、前投稿のリンクを載せておきます。

【内容】

 

His Master's Voice(HMV) 猫

His Master's Voice(HMV) マルチーズ

英国の画家、フランシス・バロウズが描いた世界で一番有名な犬の絵画は、愛犬ニッパーが元の飼い主であった兄の声が記録された蝋管の蓄音機から聴こえる声に耳を傾ける姿を描いたものです。米RCA社や、国内では日本ビクター株式会社(現JVCケンウッド)の商標として使われていることで有名です。(日本ビクター株式会社の久里浜技術センターに原画が展示してありました。今は知らない)

このニッパー犬を猫とマルチーズに置き替えました。蓄音機とニャンコ、ワンコは別々に描画して、最後に合成しています。

尚、原画ではエジソンが発明した蝋管の蓄音機が描かれておりました。しかし生成AIではこれを全く理解してもらえず、最も一般的な蓄音機しか描けません。

しかも蝋管(Wax Cylinder)がエロ系の単語であると解釈したのか、imageFXでは描画を中止します。まぁ、規制に引っかかるワードっぽいことは理解できなくはないですけど。

ウチのワンコはマルチーズなので、このTシャツを着て動物病院にトリミングに行くと、若いトリマーさんにウケるのはないかと期待。でもトリミングに連れてくのは奥さんの役目なので関係ないか。

 

トゥーランガリラ(愛の歌)

ちょうど新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会(指揮はマエストロ、久石譲)で、メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』を聴きに行くので、予習で聴いていた曲のイメージを描いたものです。

表現主義です。ここはダイレクトにカンディンスキーっぽくとプロンプトに指示しました。テーマはメシアンによる造語、トゥーランガリラが意味する『愛の歌』。おかげさまで自分にはさっぱり理解できない生成物となりました。題字も別個に生成したAI描画を合成。

 

ルノワールをリスペクト。(再描画)

前の生成AIによるTシャツ投稿で同じ絵を載せました。しかし、全く同じに見えてしまいますが、微妙に気に入らない点があり、同じプロンプトをアレンジして再描画した生成物になります。よりルノワールっぽさが増したように思える。別個に合成した額縁も生成AIによる描画です。

 

涙のパヴァーヌ

 

日本人らしさのひとつに、何を意味しているのかわからない横文字のTシャツを着てしまうという習慣(?)があります。どうせ内容を理解しないならば、文字主体でクラシック音楽のカッコいい曲名をあしらったデザインにしたのが、まず、この一枚。赤い差し色が効果的で良さげなデザインだと思いませんか?

曲名はルネサンス期、英国の作曲家であるジョン・ダウランドの『涙のパヴァーヌ』です。生成AIにはリュートで弾き語りしている中世の女性カットだけを描画してもらいました。下部には古い英語による歌詞をつらつらと添えてあります。

 

アウス・リーベ(愛より出でて)

これ、生成AIを使ってません。描いたのも十字架だけ。文字主体デザインのサンプルとして載せました。

J.S.バッハマタイ受難曲には名曲が沢山あるわけですが、その中の一曲、『Aus Liebe』はソプラノのアリアで、管弦楽の伴奏もフルートとオーボエ・ダ・カッチャ2本だけで通奏低音もないというシンプルなもの。シンプルだけに、愛ゆえに(Aus Liebe)皆の身代わりとなろうとするイエスに対する切々とした想いが、キリスト教の信者ではない自分にもヒシと伝わってくる名曲です。

 

不眠症インソムニアック)

睡眠障害で普通の生活が送れない自分への自虐ネタ。INSOMNIAC(不眠症)です。おどろおどろしい題字と、何か禍々しい魔物のシルエットを生成AIに描いてもらい、あとから目や開いた口を赤くしたり、組み合わせたりしています。禍々しいシルエットはヤギの角と蹄を有していますが、悪魔の描画は指示しておらず、欧米のステレオタイプな禍々しさの表現なのかと思う。

割と気に入っており、頻繁に着ています。

 

ペット(ゴールデンレトリバー

ペットシリーズ。爽やかな夏のイメージを描きたくて試行錯誤した結果。イラスト調で日本人の姉さんっぽさを出すのに苦労した記憶。手前の白いデッキパートと背景の海空パートは別個に生成して、最後に合成しています。

 

ペット(ブロフェルドの愛猫)

ブロフェルドを知っていますか?悪の秘密結社スペクターの首領です。スペクターは数作前のジェームズ・ボンド映画でタイトルそのものになっており、ブロフェルドが出てきているのでお分かりになる方々も多かろうと思われます。

一方、ごく初期のジェームズ・ボンド映画でのブロフェルドは顔を見せず猫をナデナデする謎の人物でした。このイラストも『ロシアより愛をこめて』の劇中をイメージしたペット・イラストです。尚、スペクターの紋章がデザインされているブロフェルドの指環は手書きです。少々こだわってみました。

 

ペット(ボーダーコリー)

 

ペット?(不死鳥)

『不死鳥の如く灰塵より蘇らん』です。生成AIはアイコン的なフェニックスのイラストも器用に描いています。ただ、ここまで到達するのに相当な枚数を描画いたしました、

 

レコード・ジャケット(ラ・ボエーム再編集)

前投稿で掲載したラ・ボエームのイメージ画をレコードジャケット風にしてみました。

 

対話

どっかで観た画風ですが、このイラストではトゥーランガリラのカンディンスキーのように特定の作家風を指示していません。少女と老木の対話。このほんわか系をシリーズ化してみようと思います。

 

運命が扉を叩く

これも前投稿に載せたベートーヴェンの再編集。サークルに収めました。

 

以上です

よろしければちらりと店舗を覗いてみてください

suzuri.jp