デジタル相である河野大臣の発言としては、いささか意外でしたが、本人はカナ入力のほうが速くタイピングできるのでしょう。
自分は9割超の多数派でローマ字入力。まあ、当たり前ですが。むしろ、たまに何か押し間違えてカナ入力になってたりすると、めちゃくちゃイラつきます。
少し昔語りになりますが、一番速い入力手段は『親指シフト』です。断言します。
かつて、NECのPC98パソコン全盛の頃、富士通のワープロ『OASYS』及び富士通のパソコン初代FMRシリーズを仕事でヘビーユースし、同FMRの拡張基板の開発まで担っていた生粋の富士通派であった自分は、親指シフトキーボードが手に馴染んでおりました。
スタンバイポジションは、左右の親指をそれぞれのシフトキーに乗せ、他の4本指は左が[う][し][て][け]、右が[と][き][い][ん]の上に這わせます。使うキーは最小数で、最小の指ストローク(移動)でかなり早く日本語が打てました。
キー入力に関してはそこそこブキっちょな自分でも、一番速い入力方式であったと断言できます。
親指シフトはその後、OASYSやFMR、FM-TOWNSなど親指シフトキーボードを搭載した機器が市場のメインストリームから姿を消した後も、NICOLA規格として細々延命されておりましたが、開発元の富士通は2021年に全ての販売を完全に終了しました。
まだ自作でやってる方々はいるみたいですが、既に化石となっています。
ちょっと寂しい。