還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

時事【万博、行きたいですか?】

もう何年も前から大阪万博(EXPO 2025)の工事遅れが指摘されており、既に開催まで一年を切った現在も状況は変わらず。それだけでなく出展国の減少や内容が貧弱化するなどネガティブな報道ばかりが目立ちます。しかも能登地震が追い打ちをかけて、万博なんかやってる場合か、復興に金を回せという議論が起こりましたが、今も収まったようには見えません。

自分は結構いい歳なので、小学生の頃にEXPO’70、大阪万博がありましたが、これは2025年の大阪万博とは全く異なり、国中が沸いた世紀の大イベントでした。しかし、自分の家は関東圏なのでおいそれとは大阪の万博などいけません。それでもクラス40人のうち何人か行った子がいて、彼らはもちろんヒーローでした。
でも、内心こそ羨望で焦がれていても、あまり彼らの自慢話を聞かなかったように記憶しています。悔しかったのかもしれません。ウチはそんなに裕福ではなかったから、両親に万博へ行きたいなどとは絶対に言い出せず、会期中はずっと悶々としてました。

大阪万博に行けなかった反動は大人になっても引きずったままとなります。
つくば万博に迷わず行ったのはもちろん、記念公園の太陽の塔を見るためだけに千里まで行ったこともあります。それだけではなく、1983年にグランド・オープンした東京ディズニーランドは初日から三か月目(割と空いていた)、2001年の東京ディズニーシーは初日から一週間で行きました。それもこれも、もうディズニーランド行ったの?と羨ましがられたかっただけのような気がします。

1960年生まれの浦沢直樹先生が描いた『20世紀少年』というコミックがあります。また、それを原作にした映画が1955年生まれの堤幸彦監督によって撮られました。

2018年の記事があり、浦沢先生はここで2025年の万博を批判しています。
この中に大事な記述があるので少し引用します。

 『僕が描いた「20世紀少年」は、10分の1くらいが自叙伝です。この漫画で、僕は、万博に行けなかったことで相変わらず夢を抱いている自分を自虐的に笑っているんです』

万博に行けなかった気持ちを同世代の浦沢先生が代弁しています。多分、今の若い方々には、あの70年の大阪万博がどれだけ凄いイベントだったか、また、行けなかったことで負のエネルギーがどんだけ蓄積したかなど、絶対に想像できないと思うのです。

2018年の時点で『万博やオリンピックで潤うのは、権力者と一部の利権者だけ』と述べています。慧眼です。

2025年の大阪万博ですが、何年前でしたっけ、あの奇怪なキャラクターに決まった時点で、自分は万博に対する一切の興味を失いました。あんな気持ちの悪いキャラクターの博覧会に海外から出展したいと思うでしょうか。あえて失敗させようという悪質な意図さえ感じるのです。

そして利権。すぐ思いつくままに書くと、350億円の無駄な木造のリング、中国バス、万博跡地のカジノ、豪華トイレその他・・。

初日まで一年を切っているのに、未だ工事業者が決まらず、出展国の減少が止まりません。奇怪なキャラククターに決定させた誰かは、まだまだ日本に国際的な恥をかかせたいのかもしれません。あるいは既に利権のお金は吸い上げていて、万博の開催そのものは赤字になろうが国に補填させるのでやる気がないという可能性も。

ここまでくると、中止ありきで時間切れ(でリングだけを残す)を狙っているような嫌な予感も漂ってきました。まさかね。

万博を楽しみにされている方がいらっしゃいましたらごめんなさい。客観的に見て、あまりにも大阪府がおかしいので本投稿を書いてしまいました。