還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

『しれば迷ひしなければ迷はぬ恋の道』

『しれば迷ひしなければ迷はぬ恋の道』

(知れば迷ひ 知らねば迷はぬ恋の道:司馬遼太郎書き換え)

 

ご存じの方も多いと思われますが、これは幕末の頃、「かの」高名な豊玉先生がお詠みになった名句ですね。豊玉とは新選組副長、土方歳三の俳号。

しかし、司馬遼太郎をはじめとして皆でよってたかって豊玉先生の句を稚拙だとか、駄句呼ばわりしたり、挙句に(〃゚艸゚)プッ とか、馬鹿にしすぎで無礼にも程があります。土方さんにたたき斬られても文句言えません。

この句を含む豊玉発句集は、幕末の動乱のさなか冷徹非道な剣人にして、やがて崩壊する権力側の治安維持組織を率いる重責を担った土方が、一方でイケメンでありながら恋に悩むナイーブさをあわせ持っていたという、彼のパーソナリティを知る上での貴重な資料です。

上記の句も、悩み多き恋の道を表現するのに正鵠を射た名句ではないかと思うのです。

ただ、豊玉発句集を全編読む気には・・ならないなぁ

 

さて本題です。

そんな土方歳三の資料館が東京都日野市の彼の生家にあるのをご存じでしょうか。確か個人の運営に限界があるという理由で、2022年の秋に閉館したので二度と開くことはないかと思ってました。

その最後の日も、立川に用事があった帰り、多摩モノレールの上からとても長~い行列を見たように覚えておりますので、土方歳三ファンの方々も同じく考えていたと思われます。

ですが、既にホームページやX(Twitter)で告知されているとおり、開館から30周年にあたる本年、4/27(土)からの再開が予定されております。

自分は司馬遼太郎の『燃えよ剣』を2回しか読んだことがなく、土方歳三ファンを名乗るには若輩すぎます。しかし、そんなニワカであっても、あの狭い資料館で確かに幕末の昔に彼が実在したという証を眺めることは、動乱の幕末史を追体験する良き機会となります。

それと、土方と共に幕末を駆け抜けた最上大業物にして妖刀、和泉守兼定の刀身をこの目で見たことがないので、ゴールデンウィーク中に出かける予定でおります。

 

詳しくは下記ホームページをご参照ください。特に不定期な開館日は必ず確認を。

最寄りは多摩モノレールの万願寺駅から徒歩5分ほどです。

www.hijikata-toshizo.jp