還暦ダイアリー

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サントリー武蔵野〈天然水のビール工場〉見学コース

インデックス

ビール醸造各社の工場見学コース

首都圏でビール工場が見学できるのは、このサントリーの武蔵野工場、アサヒビールの茨城工場(スーパードライミュージアム)、エビスビールのYEBISU BREWERY TOKYO(ただしビール工場ではありません)の三か所と・・忘れてました、横浜生麦のキリンのビール工場を入れて四か所になるようです。尚、アサヒビールの神奈川工場は2021年に残念ながら閉鎖となりました。この中でエビスとキリン(ずいぶん昔ですが、確か宴会をやった記憶がある)は行ったことがあります。
このゴールデンウィークに、いつか行こうと考えていたサントリービールの武蔵野工場へ行ってまいりました。が、タイミングが良いのか悪いのか、今年の4月10日からリニューアルオープンに伴い有料化(1000円)してます。おかげで予約が取れやすくなったと思えば悪いことではありません。3杯まで試飲できて無料では申し訳ない気持ちになります。エビスは無料で一杯でした。

余談です。以前、サントリーの白州醸造所でウィスキー工場を見学したことがあり、この時に入った樽蔵の素晴らしい芳香が忘れられません。勝手な要望ですが、工場見学ではなく、樽蔵のごく一画で構わないので3時間フリー滞在コースを設けていただき、読書したり昼寝したり、自前タブレットで持ち込んだ映画を観たりしたいなと、あれからずっと想い続けております。
余談その2。かつての・・3~40年くらい前までのビール勢力図は、ほぼキリン一択で、サントリービールなどアサヒに次ぐ末席であったと思います。
映画『レッド・オクトーバーを追え』などの原作で有名なジャック・ライアンシリーズ(他に、愛国者のゲーム、今そこにある危機恐怖の総和、合衆国崩壊等々)の作者であるトム・クランシー氏は大の日本嫌いで知られておりました。
しかし、いずれの小説だったか・・、たぶん『日米開戦』だったと思うのですが、東京を訪れたCIAのクラーク(と相棒のシャベス)が東京の様子をモノローグするくだりに『それにしても日本のビールはうまい』という一文があったように覚えております。これは時代を鑑みるに、まずキリンビールで間違いないと思われます。
しかし、その後、アサヒのスーパードライ革命、画期的だったモルツの発売、発泡酒の台頭、ミニブルワリー(クラフトビール)の林立を経て勢力図は分散、キリンのシェアは安定したトップを維持できなくなっています。

サントリーの武蔵野ビール工場へのアクセス

サントリーの武蔵野ビール工場は、京王線、又はJR南武線分倍河原駅から無料バスでの送迎になります。バスの乗車時間は公称10分です。なお、この日の天気はあいにくの雨のち曇天でした。

 

見学コース

バスが工場内に到着すると見学ツアー開始時間までエントランスにて待機となります

 

『まるで滑走路』な中央自動車道から左手に見えるビール工場を歌った、松任谷由美さんのサイン色紙。

 

見学コースは、まず映像でサントリーのビール事業立ち上げからモルツの開発販売に至る経緯が説明されます。

 

今回のコースで個人的に最も興味深かったのは、チェコ産?のダイアモンド麦芽を数粒試食させてもらえたこと。殻が口に残りはしますが、うまい。目を閉じ、この風味からビール完成品に至ってどう残り、どう変化するのかを想像しました。一方、ホップのほうはペレットの香りを体験できます。

 

最も大切な仕込み工程。濾過槽の中を覗かせてもらえるのですが、暗くて何も見えず。内部の撮影は禁止です。

 

今回の有料化リニューアルで追加になったVR体験。官能検査という、各プロセスから上がったサンプルを並べて複数の検査員が完成品の味わいにバラツキが出ないようにチェックする工程が紹介されます。ただ、せっかくのVRなのでもっと動きがあるコンテンツでもいいかなという気がいたしました。この点はサントリー側も始まったばかりで、まだ試行錯誤の過程にあるということ。

 

缶詰め工程。残念ながら検査日ということで動いておらず。

試飲

最後に試飲会場へ到着

 

まず、工場の樽から直出しのノーマルモルツ一杯とナッツ小袋を受け取り、皆が席に着くとガイドのお姉さんの掛け声で乾杯となります・・が、自分はその前に飲み始めてしまいました。

 

神泡アートやビールの注ぎ体験もできます

 

絵面が汚くて申し訳ありませんが、ノーマルモルツ、マスターズドリーム、香るエールから三杯まで試飲できます。この中で一番うまかったのは、やはり最初の一杯目のノーマルモルツでした。マスターズドリームもモルツ特有の旨口に苦みが走って実に良かったのですが、最初の一杯のプハーッのうまさには勝てませんね。

 

お土産ショップ。

 

そよ風エール

お土産にはモルツグラス、おつまみに出たスナック菓子、そして限定の『そよ風エール』三缶セットを購入。帰ってから夜までの間に十分に冷やし、グラスも冷凍庫で凍らせてからいただきました。

この『そよ風エール』も爽やかでうまいのですが、市販されているのを見たことがありません。おそらく春の爽やか系ビールの売り場面積獲得競争で、某社、今田美桜さんのCMで印象的すぎる『晴○風』にリードされた結果ではないかと。

 

以上