還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

『ミズーリの空高く』パット・メセニー&チャーリー・ヘイデン

本日のお仕事用BGMです。

当アルバムを朝から夜まで繰り返し、繰り返し聴きながら仕事をしてました。

現在はA/Dコンバータユニットのハードウェア開発。回路図は終わっていてパターン設計中。このアルバムとハードウェアの開発作業とはとても相性が良い。これがファーム開発へシフトすると集中できなくなるので音楽を聴く余裕がなくなってくるのですが、このアルバムなら聴けると思う。

Charlie Haden and Pat Metheny

パット・メセニー(G)のアルバムはそこそこ揃えてはありますが、あまり聴きません。一方でチャーリー・ヘイデン(B)の音楽とは相性が良いので頻繁に聴きます。

ということで、ドラムもピアノもない、アコースティックギターとベースのみの(時おりシンセが入る)デュオによるグラミー賞まで獲得した名盤、『ミズーリの空高く(Beyond the Missouri Sky)』です。

お二方共にミズーリ州と何かしら関りあるということで、いずれの曲からも感じるイメージは、そのままこの地の空気感ということになるでしょう。

しかし、ミズーリなんて行ったこともないし、記憶しているビジュアルイメージにも乏しい。でもアメリカの原風景っぽさ、それは砂塵が舞う未舗装の道路、オンボロなトラック、遠くに冠雪した山々が見える遥かな光景、高い空、などを感じるのは、ひとつもテンションが高い曲を入れない構成感と、お二人が共有している心象風景によるものでしょう。

その心象風景のシンクロさえあれば、最後の方に2曲入っているイタリアのモリコーネの音楽(ニュー・シネマ・パラダイス)だってミズーリの音楽にしてしまう。

 

いずれも即興演奏として完成してますし、むしろジャズっぽくないかもしれません。名盤の名に恥じない良いアルバムでした。

ミズーリの空高く