本日流していたお仕事BGMです。
高田三郎の合唱組曲『水のいのち』は邦人作曲家の合唱曲を歌う方々には超有名な名曲で、混声合唱版や女声版、男声版も?あと管弦楽付バージョンもあるとか。
自分は社会人の邦人合唱曲を歌う合唱団に在籍したことはないので、この曲との接点は、合唱活動が盛んだった中学校の頃に『雨』をクラスで歌ったことがあるくらい。
その後、オトナになって全曲を聴くようになり、つい数年前になって高田三郎が敬虔なカトリック信徒であること、そして日本語の典礼聖歌を作曲していたことを知りました。
(尚、自分はクリスチャンではありません)
本日聴いた演奏は以下の三点。
高田三郎:
・高田三郎指揮 神戸中央合唱団、高田江里(P)
ミサ讃歌『やまとのささげうた』
・高田三郎指揮 東京荒川少年少女合唱隊、大塚昌美(org)
『水のいのち』は、作曲者の自作自演盤の神戸中央合唱団がアマチュア、宇野功芳氏の神戸市混声合唱団がプロになります。特に意識して聴き比べたわけではないのですが、自作自演盤の自然な感情の流れに対して、宇野盤はドラマ性を前面に出したあざとさが多少なり鼻につくんですね。
もっとも、長年聴いてきた自演盤がいわゆる刷り込みになっているので、宇野盤も聴きこめば違った感想になるかもしれません。
さて、ミサ讃歌。
少々ググってみましたが、必ずしも高田三郎の典礼聖歌が歓迎されている訳でもなさそう。細かいことはわかりません。教会のミサで母国語の聖歌を歌った方が感情を込めやすいのではないかと素人的に考えたりします。
でも、この『やまとのささげうた』を聴いて賛否の一端を理解した気がする。
01. あわれみの賛歌
02. 栄光の賛歌
03. 感謝の賛歌
04. 平和の賛歌
これらの曲は日本音階で作曲されているようで、とても優しい童謡のように聴こえるのです。名児童合唱団である東京荒川少年少女合唱隊を起用した背景もそのあたりにあるかもしれない。
・・・静かで穏やかな気持ちになれる、郷愁ただよう優しい祈りの音楽。教会から離れている者の耳にはそう聴こえました。