還暦ダイアリー

いつの間にか還暦に。されどまだ還暦、人生カウントダウン始まらず

日記【生成AI超初心者:習作ギャラリー2 (AIが考えたモナリザのモデルさん他) 】

生成AIの超初心者による習作ギャラリーその2です。主にstable diffusion (SD1.5)で描画しています。

 

① はじめに

生成AIでの描画、特に美人画像を生成していてよくわかるのは、適当なキーワードを与えてAIまかせに描かせたほうが、使うAIモデルの一番良い絵柄を見せてくれるので、見栄えとウケの良い作品ができること。実際、服やら髪やら細かに指定するプロンプトを重ねると、解像度が悪く絵柄が汚くなり、AIが混乱して奇怪な絵を生成することもあります。

それはそれとして、習作としては今のところ、アタマの中のイメージを生成AIに描画してもらうことに執着しています。上記のとおり、プロンプト量が増えて絵柄が汚くなることや、安いグラボを使っているせいで、とにかく試行錯誤を繰り返す時間がかかるわけですが、それでも楽しいから。

今回は、ファンタジーアートを3編と、文庫本の活字で表現された栗本薫著、グイン・サーガシリーズの登場人物を自分なりのイメージで描写した実写編?の2回目です。尚、すべての絵は縮小してjpg化しています。

 

② ファンタジー・アート

【AIが考えたモナリザのモデル】

嘘です。

モナリザのモデルなど、生成AIはそこまで考えることはできません。学習したこと以外を表現するのは無理。なのでモナリザに似た女性に、似た服、似た髪型で描いてもらい、神秘的で柔らかな微笑みを湛えるよう指示しました。

リアルフォトを指示してあるのに、この前に古典的な絵画の生成を試していたせいか、良い感じにルーベンス調のルネッサンスバロック絵画風味が加味されているように感じます。黒い背景を指示したのがよかった。

 

クロード・モネをリスペクト】

これが出来上がったとき、生成AIの何かを掴みかけた気がしました。

尚、元々はlittle fairy boyを記述、ネガティブにgirlを指示してあるので、男の子が描写される筈なのですが、いくら繰り返しても女子しか出てこない。面倒になったのでそこは諦めました。使ったAIモデルは女子と男子の学習量が大きく違うのでしょう。

 

【ナイトメア】

怖い夢を見ることはありませんか?自分はオトナになってもたまに共通した怖い夢を見ます。それは、昨今でいうタワーマンションのイメージが近い高いビルが、真ん中から割れて崩れるビジョン。それを描画すると正夢になりそうなので、違う怖いビジョンを描画してみました。

対岸の街が凄まじいLightningに蹂躙されている様子、そしてその黒雲が近づいてくる。何て指示したかは忘れてしまったのですが、黒雲が恐怖の象徴・・的なプロンプトを与えたら、雲がサタンのような顔と翼を持って描写された。AIが考える恐怖描写なんてそんなものかとガッカリして当該文言を消した経緯もあります。

 

③ グインサーガのAI実写版(?)再び

グインサーガはまだ本編換算(外伝も多い)で第50巻あたりまでしか読んでおりません。そこまでに得ている魅力的な登場人物たちのイメージです。

尚、前回も書きましたがアマゾンのkindle unlimitedで栗本薫先生が書かれた百何十巻をイッキに読むことができます。グインサーガに接したことのない方も、まず第5巻までのノスフェラス編を是非読んでほしい。

 

【グイン、2回目】

第1回に続き、再びケイロニアの豹頭将軍グインです。前回は第1巻のルードの森に突如として現れた半裸のグインでしたが、ケイロニアで傭兵から大将軍へと重用され、やがて王として国を治めるようになります。今回は黒い甲冑を着用。

第50巻付近、未だグインと相まみえたことがないアルド・ナリスは、『豹あたまの驚くべき異形がケイロニアの人々にすんなりと受け入れられていることが信じられない』とおっしゃってました。

生成された絵は、豹なのに白い毛皮、それに青い眼をしてました。白い毛はこれはこれで趣があるのでそのままにしましたが、青い眼のほうはトパーズ色にレタッチしました(ツールはClip Studio)。ネコ科の動物の青い眼はキトン・ブルーと言って、主に子猫にありがちな眼なんですね。ウチで昔16年一緒に暮らしてたチンチラシルバーもそうでした。

 

【モンゴールのアムネリス①】

黒竜戦役でパロ国を手中にしたモンゴール国は、次にある目的があって前人未到で様々な怪異が跋扈するノスフェラスへ兵を進めます。指揮はモンゴールのブラド大公の娘、右府将軍であるアムネリス。

この時の年齢は16歳くらいの設定ではなかったか。ブロンドの本来はたいへん美しい髪がノスフェラスの瘴気を含む大気で傷み始めています。

 

【モンゴールのアムネリス②】

ノスフェラスを撤退したアムネリスはその後、父の命令でパロの宰相アルド・ナリスと婚約することになりますが、そこから一転、パロ奪還に加勢した中原の連合国軍によりモンゴールが滅びることになり、彼女は捕縛され虜囚となります。しかし盗賊団を率いていたイシュヴァーンに救出され、彼はかき集められたモンゴール軍残党を率いてモンゴールの首都トーラスを奪還、アムネリスは英雄となったイシュトヴァーンと共にトーラスの金蠍宮へ凱旋入場します。

彼女はそれらの経験を経るうちに自分の器を悟り、かつてノスフェラスへ将軍として侵攻した時ような男勝りの勇ましさが消え、ただただオトコ(イシュトヴァーン)を求める女性に変わってしまいました。

誰のセリフだったか、彼女をただ美しいだけのバカ女と評した記述が文中にあったような気がしますが、それはあまりにも酷い言い方です。

 

【吟遊詩人のマリウス】

グインサーガの主なテーマはグインを中心とした冒険活劇ではなく、国家間をめぐる、言わばファンタジー・ポリティカル・サスペンスです。

この吟遊詩人のマリウスはパロの何番目かの王位継承者でありながら、兄のアルド・ナリスとウマが合わずに出奔、さすらいの吟遊詩人となって諸国を廻っているわけですが、政治の表舞台に出てこない割に重要な役どころを得ており、正編外伝共にあちこちに登場します。

もしグインサーガの生成AIによる描画シリーズを続けるとしたら、次は彼の愛妻となるオクタヴィアを描いてみたい。

さて、彼が手にする楽器ですが、本編中では『キタラ』と称されています。カバーイラストなどを見ると、どうもバロック時代の古楽器リュートっぽいのですが、一方で『キタラ』を検索してみると本当にある楽器で、神話のオルフェウスが持っているような小さい竪琴です。迷いましたがプロンプトでリュートを指示。しかし上記の絵のとおり、出来上がったのはそら豆色をした奇妙な楽器でした。学習してないんでしょうね。ご愛敬。あと指もおかしいですけど気になさらず。

 

【アルド・ナリス再び】

はい。失敗作です。

前回から懲りずに再びアルド・ナリスを描いてみましたが、華やかさに欠ける暗い感じになってしまいました。どうもイメージどおりに描画できません。また挑戦しよう。

 

【パロの聖騎士伯リギア】

露出の多い甲冑姿を描きたかったワケではありません。

文庫シリーズ中どれかの巻のカバーイラストにこういう絵があったから。甲冑姿の描写が多いグインサーガ・シリーズの登場人物にあって個性を出せると考えてのことです。でも、まぁ嫌いじゃありません。

リギア姫は高位の爵位を有している女性騎士。性格は奔放で男性遍歴も多く、そして情に厚い。アルド・ナリス、そしてマリウスことアル・ディーンとは乳兄弟。

ずっとナリスの周囲をつかず離れずしているが、少なくとも第50巻付近まではそういう関係にはなってないはず。

 

【黒魔導師グラチウス】

執拗にグインを狙う黒魔道師グラチウス。グインサーガの世界における三大魔道師のひとり。stable diffusionの手持ちのAIモデルでは皴深い魔道師を表現できなかったので、この絵だけはimageFXで描画しています。

どうだろう、本編中ではひょうきんさもある顔という記述があったので薄笑いしてもらってますが、もっとスターウォーズシリーズの皇帝パルパティーンくらいにデフォルメしたほうが良かった気がする。目が光って光線が出るとか。

 

以上です

今回はおしまい。